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ブリッジ

連絡の橋渡し役というのは、非常に面倒です。
自分たち同士でやってもらいたいものですが。

では、今日も戦国絵巻です。


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「簡単な解析しか出来ませんでしたが、これは地球にはない成分を含んでいるので、地球外から飛来したものと見て間違いないです」
「そうなのか。隕石なのか?」
「それは分からないですね。隕石が飛来したという情報は掴んでいませんし、衝撃音やその他の被害なんかもなかったようですし」
「隕石じゃなかったら、何の可能性があるんだ?」
「そうですねぇ…。たとえば、何らかの人工物かもしれませんし、卵という可能性もありますねぇ」
「卵?こんな、岩みたいな卵があるのか?」
「まあ、ありますよ。私自身、実物は見たことないので、岩や石のような卵があるという話を聞いてるだけですが」
「ちなみに、それはどんな生き物の卵なんだ?」
「地球で言う、鳥でしょうか」
「またあの何とかってやつじゃないだろうな…」
「特一ですよ。宇宙龍ではないですが!」
「じゃあ、ぼくのお手柄ってことだよね!」
「いや、お手柄って…」
「心配はないですよ。脈龍ちゃんや、暴虐の獣ちゃんのような、強大な力が問題になるわけではありませんから」
「それはそれで、聞くのが怖いんだけど…。何が問題になってるんだ?」
「スヴトラちゃんは、別名、暴食の雛と呼ばれています」
「暴食の雛?なんか、暴虐の獣と似てるんだけど…」
「雛の頃に、食べる量が尋常ではないのです。特に、生まれてから一ヶ月ほどは」
「じゃあ、それがその鳥の卵だったら、不味いんじゃないか…」
「大丈夫ですよ。スヴトラちゃんの生態はきちんと研究されていますから、どうすればいいのかということは分かっています」
「そうなのか?」
「はい!えっと、スヴトラちゃんは、特定の栄養を必要としているのです。それを必要量摂取出来ない限り、満足出来なくて、ずっと食べてしまうのです」
「ふぅん…。その必要な栄養って何なんだ?」
「地球ならば、土や岩石によく含まれている成分ですが、植物や動物にはあまり含まれてないのです。ですので、一般にごはんをあげるというときに考えられるようなものでは、大量にあげないといけなくなるのです」
「それで、特一に指定されたのか?」
「まあ、そんなところです」
「そんなところって…」
「凶暴性が問題になってるわけではないですよ」
「それが良い報せなのか悪い報せなのか、判断に困るな…」
「何でも悪いように考えるのは良くないよ、紅葉」
「そうだけど…」

解明された暴食だけで、危険生物に指定されてるとは思えないんだけど。
だから、凶暴性が問題になってるわけじゃないと言われても、何も安心出来ないな…。
いったい、何が問題になってるんだろうか…。

「師匠、気になってるのですか?」
「えっ?まあ、土を食べさせて収まるような食欲だけで、特一に指定されてるとは思えないからな…」
「そうですねぇ。でも、地球なら土を食べさせていればいいのですが、たとえば、私たちが生活している宇宙船に飛来してきて孵化したら、土がないのでどうしようもないですよね」
「まあ、そうかもしれないな…」
「それに、地球はいいですが、その成分をほとんど持たない星などに落下しても、同じことが言えます。ですので、特一に指定され、警戒されているのですよ」
「ふぅん…。じゃあ、警戒から漏れた卵が、どこかに落下するという可能性はあるのか?」
「ないとは言えないですね。しかし、地球には充分な量の資源があることは分かっているはずです」
「つまり、落ちてきてると分かっていても、踏み込んでくる可能性は低いということか…」
「えっ、なんで?」
「地球は、なんかよく分からないけど、不可侵条約みたいなもので守られてるらしい」
「何それ?」
「まあ、踏み込んではいけないって条約かな。だから、簡単には入ってこれないらしい」
「ふぅん」
「師匠の言う通り、落ちる前に回収出来なかった場合は、わざわざ拾いに来るということはしないでしょうね」
「なんだ、つまんないの」
「いやいや、来てもらっても困るからな…」
「でもさ、これがその鳥の卵って決まったわけでもないんでしょ?」
「まあ、ただの隕石ではないのは確かですが、スヴトラちゃんの卵かどうかは分からないというのも確かです。もっと詳しい分析が出来れば、はっきりすることもあると思うのですが」
「出来ないの?」
「残念ながら、資材が揃っていないので」
「そっか。じゃあ、仕方ないね」
「得体の知れないものであるのは確かなんだから、どうにか処理出来ないかな…」
「食べるの?」
「いやいや…。卵だとしても、食べる勇気はないよ…」
「どんな味がするのか、ぼくは興味あるけどね」
「割るのも一苦労ですからねぇ。ただ、味に関しては、食べられたものではないという研究結果があります。栄養価は高いのですが」
「えぇ、味の好みなんて、人それぞれでしょ」
「好みである、あるいは、どちらかと言うと好みであると答えた人は、千七百二十八人中、三人だったそうです。これは私たちの種族に対する調査結果ですから、地球人と味覚は似通っているはずです」
「ゲテモノ食いなんだな、その三人はきっと…」
「そんなことないって!食べてみようよ!」
「いや、まず、卵だと決まったわけじゃないからな…」

まったく、桐華の食い意地には、呆れを通り越して驚かされるな。
というか、その三人に入る自信があるんだろうか。
まあ、桐華なら有り得るかもしれないな…。

to be continued...
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まずは、何なのかを突き止めるところからだと思います。
難しそうですが。
では、またお会いしましょう。
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目覚め

いつもの起きる時間くらいになると、何となくまだ目覚ましは鳴らないのかなと夢の中で思ってたりします。
なんか変なかんじですね。

では、今日も戦国絵巻です。


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今日の当番に当たっている調理班を起こしに行ったところ、私が来ただけで起きたのが半分、少し手こずったのが半分、そしてタルニアの詩集を使ったのは僅かだった。
案外、起きるものなんだな。
今まで各自に任せていたのが間違いだったということか。
それと、灯だけで実験して諦めていたことも。

「ね、紅葉が来たっていうだけで、結構起きるものでしょ」
「まあ、それは分かったけど。でも、ほとんど寝惚けて、当番どころじゃなかったけどな」
「それは徐々に慣らしていけばいい話じゃないかしら」
「毎日、オレが起こしにいくのか…。オレは、あいつらの母親じゃないんだぞ」
「ふふふ。いいじゃない。朝、二度寝以外にやることが出来たでしょ」
「そのせいで、オレが寝不足気味だよ…」
「あなたは特に何もないのだから、今から寝てもいいんじゃないかしら」
「いや、それは本末転倒な気がするけど…」
「そうかしら」
「ねぇ、何の話をしてるの?」
「あら、桐華。あなたも、この詩集に興味があるのかしら」
「詩集?別に、詩になんて興味ないよ。それより、なんか、今日から食堂が出来たんだって!すごいね!」
「お前の時計は、一日ずれてるんだな…」
「えっ、なんで?」
「まあ、今日から食堂が出来たっていうのは、間違ってはいないでしょう」
「それはそうだけど。あのな、桐華。いちおう、お前以外は昨日から知ってることなんだ。ちゃんと周知したしな」
「なんでぼくだけ知らないの?」
「それこそ知らないよ…。話を聞いてなかったんだろ」
「遙からは何も聞いてないよ」
「遙は今、仕事で外に出てるだろ…。城の中のことなんだから、桐華の方がずっと近いだろ」
「そんなことないんじゃないかな」
「桐華はいつもこんなかんじじゃないかしら」
「こんなかんじだけど…。でも、何でも遙任せなのはどうなんだ?しかも、自分の周囲のことまで」
「桐華は、お茶のことにしか興味がないのよ」
「そんなことないよ。ぼくなんて、興味津々だよ」
「ちょっと、言ってる意味が分からないんだけど」
「あのね、昨日、シュトラが欠伸をしたんだ。そしたら、歯が五十八本あったんだよ」
「いや、誰も聞いてないけど…」
「欠伸した瞬間に、歯の数を数える特技があったのね」
「感心してる場合かよ…。どうでもいいよ、そんなこと…」
「あとはね、昨日は流れ星が裏の山に落ちたんだ!」
「隕石か?そんな話は聞いてないけど」
「それに、そんなに近くに隕石が落ちたのだとしたら、かなりの音がするはずよね」
「ホントだって!それで、朝から拾いにいったんだ」
「何なんだよ、その無駄な行動力は…」
「本当に隕石だったの?」
「流れ星は落ちてなかったんだけど、こんな石が落ちてたよ」

桐華が懐から取り出した石は、とても裏の山に落ちてるとは思えないような質感だった。
詳しいことは全く分からないけど、これは隕石だと見て間違いないんじゃないだろうか。

「普通じゃ見掛けない石ね。隕石だっていう確証はないけど」
「そうだな」
「さっきから出てるけど、そのインセキって何なの?」
「流れ星が地表まで落ちてきたものを、隕石って言うのよ」
「というか、流れ星を何だと思ってるんだよ…」
「だって、あれでしょ。お星さまって、金平糖なんでしょ」
「お前は一度、メルトの講義を受けた方がいいだろうな…。ずっと、星は金平糖で、それが落ちてくるんだと思ってたのか?」
「うん。だって、そうでしょ?」
「頭が痛くなってくるよ…」
「まあ、それはそれとして、そのメルトちゃんに、分析とかをしてもらったらいいんじゃないかしら。何か分かるかもしれないわよ」
「そうだな。桐華。それを、メルトに預けてきてくれないか?」
「なんで?」
「隕石だと思われるからだよ」
「食べられるの?」
「石だって自分で言ってたじゃないか。食べられるわけがないだろ」
「そのあたりも含めて、メルトちゃんに調べてもらったらいいんじゃないかしらね」
「たとえ食べられるとしても、絶対に食べるなよ…」
「うーん、紅葉とタルニアがそう言うなら、渡してくるけど」
「よろしくね」
「はぁい」

何か気のない返事をして、桐華は部屋を出ていった。
しかし、近くに隕石が落ちてきたっていう経験はないけど、さっきタルニアが言ってた通り、落下の衝撃で大きな音がしたり、山に落ちたんだったら、もしかしたら火事なんかにもなったりするものなんじゃないだろうか。
流れ星だと言っていたから、きっと落ちてきたときには光っていたんだろうけど。
まあ、何にせよ、メルトの分析を待つしかないだろうな…。

「ふふふ。面白いことになってきたわね」
「面白いのかな…」
「あなたも分かっている通り、あの隕石は、隕石らしい落ち方をしてないの。私は見たことがあるのだけれど」
「そうなのか」
「桐華の手の平に乗るような小さなものでも、朝ひとっ走りして取りに行けるような場所に落ちたのに、音も何もしなかったというのはおかしいわ。何か、秘密があるのでしょうね」
「秘密か…」
「あら、面倒なことはごめんだっていう顔をしてるわよ」
「誰でもそうだろ」
「さて、どうかしらね」

何と言うか、タルニアは検討が付いてるといったような言い方だな。
まあ、要するに、不思議な石が宇宙から落ちてきたっていうことだし、心当たりがないわけじゃないけど。
さて、どうなるのやら…。

to be continued...
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不思議な石と言えば、不思議な石ですが。
どんな隕石なんでしょうかね。
では、またお会いしましょう。

温い

今日は何とも温かったです。
これから暑くなることを考えると、憂鬱ですね。

では、今日も戦国絵巻です。


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今日から、食堂でごはんを食べることになったけど。
まあ確かに、そもそもが食事をするために作られた部屋だろうからな…。
厨房と直通の、提供用の窓口まであるわけだから。
それがいつの間にか、厨房で食事をするようになっていて。
それで納得してた自分たちも、共犯みたいなものだけどな…。
衛生面を指摘されたら、そりゃそうだと相槌を打つしかないし。

「ふふふ。大きな変革を成し遂げたわね、陸奥ちゃん」
「大きな変革というか…。まあ、今までが異常だったと言うべきなんだろうけどな」
「まあ、確かに」
「あんまり納得されると、こっちとしてもキツいんだけどな…」
「それはそれ。本当に、今まで何もなくてよかったわね」
「そうだな…」
「だけど、ある意味で当然になってしまっていることを指摘して、是正させるというのは、なかなか出来ることじゃないと思うわよ」
「それはまあ。陸奥の行動力というか」
「行動力ねぇ。どうかしら」
「何か違う意見でもあるのか?」
「いいえ、別に。でも、陸奥ちゃんが何かを成し遂げようとするのには、それなりの切っ掛けというか、動機が必要なんじゃないかしら」
「動機?何かあるのか?」
「さあ、どうかしらね」
「えぇ…」
「だけど、あれだけ小さな子が、正面切ってそれまでのやり方にケチを付けようっていうのは、普通は難しいんじゃないかしら」
「そう言われたら、そんな気もしなくはないけど」
「ふふふ。まあ、そういうことよ」
「どういうことだよ…」
「あるべき姿に戻ったというわけね。それは喜ばしいことよ」
「うーん…。そうなのかな。調理班のやつらの仕事を、少しでも増やすことが出来たのは幸いだったけど」
「あら、そんなに働いてなかったのかしら」
「まあ、昼と夜の担当は、半日やって次の日は休んでっていう編成だったからな。朝の担当は数が少ないから、それこそ毎日のようにやってくれてるのに…」
「そうなの。じゃあ、朝、早起きするように指導してみたら?」
「そんなこと、もうしこたまやってきたんだけど。減給すると脅されても起きなかったからな」
「あらあら。それは重症ねぇ」
「だから、どうしようもないというか…。どうやったら起きてくれるのか、何か良い案はないか?」
「どうやったら起きてくれるか、じゃなくて、発想を逆転してみたらどうかしら」
「発想を逆転?」
「そう。起きてもらうのではなくて、たとえば、紅葉が起こして回る…とかね」
「灯の場合は、オレが起こしても起きなかったけどな…」
「灯らしいわね。でも、灯がダメだったからって、他の人もみんなダメとは限らないでしょう」
「それはそうだけど…」
「なら、やってみるが吉ってことね」
「うーん…。そうなのかな…」
「試しにやってみたら?今から」
「今?面倒くさいな…」
「やらなければ、いつまでも変わらないままよ。やってみなければ分からない…ってね」
「それも確かにそうかもしれないけど…」
「さて、やるの?やらないの?」
「うーん…」

まあ、やってみなければ分からないっていうのは、何にでも言えることだとは思うけど…。
だけど、あの寝坊助どもを、そう簡単に叩き起こせるものなんだろうか。

「やらないなら、私は行くけれど」
「どこに行くんだ?」
「そりゃ、朝の散歩よ」
「というか、オレがやる気なら付いてくる気だったのか…」
「ええ、まあ。面白そうだし」
「面白いのかな…」
「紅葉が寝坊助さん相手に四苦八苦してるのって、面白そうじゃない?」
「なかなか趣味が悪いな、お前は」
「ふふふ。でも、私も手伝えなくもないわよ」
「手伝う?何を手伝ってくれるんだ?」
「ちょっと、起こす手伝いをね」
「起こす手伝い?そんな勿体振るような、取っておきの方法があるのか?」
「そうねぇ。勿体振ってはいないけれど」
「じゃあ、何なんだ?」
「ここに、とある詩集があるわ」
「詩集?そんなものが、何の役に立つんだ?」
「この詩を耳元で囁くと、なんとたちまち目が覚めてしまうのよ」
「胡散臭いな…。その詩集の中身、もちろん見せてもらえるんだろうな」
「それは出来ない相談ね」
「やっぱり…。どうせ、みんなの弱味を調べ上げて、それを詩集だ何だと言って纏めてあるだけだろ」
「さて、それはどうかしらね。でも、あなたには、私が必要なんじゃなくて?」
「いやまあ…。確かに、私の力だけでは決定力に欠けるっていうのは、実証済みだし…」
「あら、それは灯だけに限った話なのではなかったかしら。それとも、灯以外で試したの?」
「いや、それは…。でも、どうせ似たようなものだろ」
「そんなことないと思うけれどね。じゃあ、行ってみましょうか。この詩集を携えて」
「つくづく、敵に回したくないやつだな、お前は…」
「お褒めに与り、光栄でございますことよ」
「まったく…。本当に、最後の手段だからな」
「もちろん。しつこい寝坊助さんには、とってもいい目覚ましになるんじゃないかしら」

まさしく、とってもいい目覚ましになるだろうな。
まあ、その詩集とやらを使うまでに起きてほしいものだけど。
さて、どうなることやら…。

to be continued...
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それくらいやらないと、起きないかもしれませんね。
最後の手段は、最後の最後まで取っておいてほしいものですが。
では、またお会いしましょう。
自己紹介

佐倉いろは

Author:佐倉いろは

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